


中古レコードを買った
40年前
ジャマイカのモンテゴベイの
ビーチで録った
波の音
ただ
波の音だけが
収められている
制作は
写真家:浅井慎平
ライナーノーツによれば
ロンドンのショップで
偶々出会ったレコードの
ジャケット写真に触発されて
彼の地へ向かったとの由
当時のジャマイカは
政情が不安定で治安も悪く
リゾート気分で行くことなど
許されなかった
それでも
日本からはるか遠く
カリブ海に浮かぶ島々への
憧憬は
一人の写真家を
突き動かすのに
十分なエネルギーを
持っていたのだと思う
その後
彼は日本に
レゲエを持ち込む
二拍子の
乾いたリズムから
政治色の強いメッセージを
繰り出すレゲエは
四畳半フォークの湿気に
辟易していた日本人にとって
衝撃的であったはず
おそらく
異文化の受容とは
こうして生まれるのだ
